サーランギ

「魅惑の北インド古典音楽 2010」パントマイムの清水きよしさんがインドから招かれたミュージシャンのコンサートがありました。関西では7/31京都、8/1大阪でした。


清水きよしさんはインドへ以前招かれて以来、インドの人達とつながりを持っておられ、特に北インドのアーティスト達を毎年のように日本で紹介しておられます。北インドのカタックダンスはパントマイムともいえるお話になっています。前回関西に来てくださったのは滋賀県の五個荘というところでした。
http://cloudland.at.webry.info/200610/article_8.html

その時のミュージシャンのうちタブラのラケーシュ・ミシュラとサーランギのパンカジュ・ミシュラの兄弟が大阪へ来てくれました。今まで2~3回聞いていますが、大きなホールだったので遠い感じでしたが、今回は小さい会場なのでかなり近くで見ることができました。兄弟はベンガル地方出身だそうです。

会場は東放エンターテイメントといって、昨年清水さんがパントマイム公演をされた学校です。(学校は中津から四つ橋へ移転しています。)

実は私は以前はタブラの音がきらいというよりこわかったのでした。清水さんがインドの話をされるのを聞いて、えらいことになったなあと心配していました。どちらかというと近づきたくなかったインドの音楽。どうしょうかと思いつつ、案内のハガキが来る度に行っていました。まあ案外慣れるものですね。今でもどの音が私がこわいと思うかは、きっちりわかっていますが、もうそんなにこわくないです。今回は初めて気に入ったきれいな音がありました。コンサート後、片づけをされている時にカタコトの英語で音の話をしました。「どのポイントでどんな音がするというのではなくて、全部指で音を出すんだ。」みたいな説明をしてくださいました。それで、私の好きな音を出す時の手つきを私がやってみると、タブラを叩いてくれて、その音を出してくれました!はあ~!こんなにきれいな音が出るんだなあ!高い澄んだ音でサァ~っと風が吹くような感じです。たいてい太鼓はトンと叩くのですが、なんでかわかりませんが、サァ~というかカァ~ンというか、ちょっと音が長引くんです。とてもきれいです。効果的に使われるのでそんなにしょっちゅう鳴るのではないです。

さて、サーランギですが、弦の押さえ方が特殊でかなり過酷なので、演奏者が減っていると聞いていました。ギターのように指先で押さえるのではなくて爪の横とからしいのです。だいたいの場所はわかりましたが、はっきりどういう風にして指を使っているのかなと知りたいと思っていました。会場は小さいところだったので指に白い粉をつけたり、弦に指を当てたりするところを一生懸命見ていて、かなりわかりました。

きっとそうだろうなと思っていた頃、「質問のある方~」とフルーティストのうえの善巳さんが呼びかけてくださったので、すかさず質問しました。前の方の席が空いていたので一番前に座らせてもらい、パンカジュ・ミシュラさんが直接説明してくださいました。そして上野さんもサポートで解説してくださって。おまけに打ち上げでパンカジュさんの指を触らせてもらって!

サーランギはガット弦が3本。金属の共鳴弦がその下に38本。ガット弦にギターの弦を押さえるような格好で弦の横から爪のすぐそばの柔らかいヒフの部分をあてがいます。そして「ちょっとプッシュ」(パンカジュさん談)横からプッシュです。はぁ~~。これは見ただけでも痛いですやんか!!音を一音ずつ鳴らす時はまあ動きとしてはなんとか許せるとしても、グリッサンドの上下連続のような演奏になると、どんだけ弦にこすってるねん!と恐ろしくなります。そうそう、音を出すのは弓です。きれいな音です。バイオリンともちょっと違う音色です。

打ち上げでもその話になって、指を触らせてもらうとすごく固くなっていました。子供の時は5分も練習すれば痛くて血が出てくるしやめると、お母さんが怒鳴るのだそうです。サーランギはミシュラ一族に演奏を許される楽器なのだそうです。誰でもが演奏できるわけではなくて、世襲です。いわば、歌舞伎のような世界で、やりたいといって演奏できるのではないのだそうです。

指の爪の横を弦に当てる為、弦高が約1.5~2cmくらいと高いです。そして3本の弦と弦の間も指が楽に入るように見た感じでは3~4cm空いています。ギターのネックより広い幅のところに3本ガット弦が張られている、しかも弦高が高いっていう感じです。試しに家で同じようにして音が出るのかなとやってみると、ギターでは弦高が低い為、爪の中程が弦に当たり、実験は失敗でした。

サーランギの音というか全体的に当たり前ですが、西洋音階ではないので、それがなんとも心地よかったです。映画の「ラッチョ・ドローム」「ジプシー・キャラバン」のロマの人達は北インドを出発しました。ですから、そういう雰囲気が音楽に流れています。それを思うとタブラの音も気持ちよくなってきます。

ゲストはフルーティストのうえの善巳さん。解説と演奏。クラシックをきっちり学んだ上でアドリブも出来る人です。西洋音階ではない民族的な音がきれいでした。

おまけに今日のハプニングゲスト。全く演奏上の打合せなしでバイオリンの演奏会の後かけつけたという眞田彩(さなだ あや)さんという若いバイオリニスト。http://www.yasuyonoheya.com/?p=1095
ロンドンの英国王立音楽大学(だったと思う…メモしなかったので)へ留学していて昨年帰国された。打合せなしでインドの音楽も初めてでしたが、すぐに合わせておられました。アドリブもあったし。演奏中の彩さんはまるでウサギやリスの小さな動物が耳をすませて何かを判断しようとしている時のような、耳は一生懸命音を聞き、目はその音を見ようとするような集中力で見ているというようなすごい感覚が見えました。感動!

打ち上げでも興に乗ってくるとバイオリンを弾きたくなるのか、BGMにしてください~と演奏しておられました。

コンサートで演奏されたタゴールの作詞・作曲の歌、2曲の内、3拍子のがとても気に入ったので、打ち上げでもまた歌ってもらいました。全部は覚え切れませんでしたが、出だしだけなんとか忘れずに済みました。midiを作りましたが、この後もずっと続き、盛り上がっていくのです。

タゴールのうた(題名わからず)(ブラウザの戻るで戻ってください)

インドでは(といっても広いのですが)みんなが大合唱するくらい大好きな歌なんだそうです。タゴールはお年寄りから子供まで愛され伝えられているそうです。



参考になる映像が見つかりました。
http://saisaibatake.ame-zaiku.com/gakki/youtube_sarangi.html

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